同人誌の作り方②~下描き~

前回に引き続き、今回発刊しました「Hello Working! vol.07」の1ページを使って僕なりの漫画の描き方を説明していきたいと思います。

 

本を作る時、右綴じ(右開き)でページ構成を考えます。理由は漫画全部そうじゃんって言ってしまえば簡単なのですが…

文字が縦書きの場合は右綴じ、横書きの場合は左綴じです。のはずです。そのため、奇数のページでは右側が「ノド」左側が「柱」となります。

 

本の各部名称はこちら(wikipedia)でわかりやすいのが載ってますね。

 

ノドの部分は基本的には開けておかないと、綴じたときに見えなくなっちゃうことがあります。

柱側は強調コマ作りたいときに断ち切りまで使って描くことがあります。

そのあたりに注意して、とりあえずコピー用紙に鉛筆でごりごり描いていきます。

5ページめなので、ノドは右です。右は開けてます。

読者の視点移動を若干考えたりしています。

以前読んでもらっていた際にどういう順番で読んでいいかがわからないと言われたことがあって、なんでだろうと考えた結果、キャラの目線などにつられて読むべき吹き出しに移動するんじゃないかと本を読んでわかったためです。

1コマ目は次のコマに目線を誘導するようにキャラの目線を下に向けてます。

あとはキャラのバックに小さいコマをはめることでちょっとした間というかピーンって感じの雰囲気を出そうとしてます(これはかなり怪しい…)

2コマ目は吹き出しを右上と左下に置くことで、背景と人物の両方をまんべんなく見てもらえるようにしてます。

せっかく頑張って書いたので…

んで他のコマが小さいので全体のメリハリを考えて断ち切りの大ゴマにしてます。ここではそれだけのためです。

人物の顔の角度を少し右下にして、次の右下のコマに目線を誘導するようにしています。これも効果出てるのかかなり怪しい…

通常漫画は右上から左方向へ、左端にいったら右下へ移動して読むようになっています。(Zみたいな形で読み進む)

その中でこの右下のコマのようにキャラの目線を右にやると、進行方向と逆向きになるので、時間を止める・もしくは逆行する効果があるようです。

他には効果線を逆方向に入れたりするときも同じ効果があるみたいですが、これはまたの機会に。

ここではキャラが一瞬考えて次の発言をしているというのと、前のコマで別のキャラが発言したことと逆の発言をするための布石にしています。

ほんで最後のコマ。

こちらはあんまり何も考えてないですが、キャラの周り余白を多くとることで、なんか遠くにいるのと何をしても無駄だなという無常感を表現しようとしてます。

そしてやっぱりキャラの目線と手を上向きにすることで、次のコマは次のページの上のほうだよという感じで誘導しています。

 

このような感じで、1ページ内の何気ないコマ割りですが、それなりに意味を考えながらかいています。

感覚でできてしまう人もいるのかもしれないし、やってるわりには効果が出ていないかもしれません。

ただコマ割りをどうやっていいかわからないという人には何かルールがあったほうがやりやすいのではないかと思いますので、少し意識してやってみてはと思います。(自分がそうだったので…)

 

それでは次回はペン入れをやっていきたいと思います。

その前にペン先の説明ですかね。ベタだけど。

 

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